
「自分のスマートフォンがeSIMに対応しているか分からない」
「対応機種一覧に同じ名前があるけれど、自分の端末でも使えるの?」
「eSIMを購入した後に、非対応だったと分かったら困る」
海外旅行用eSIMを初めて購入するとき、このように迷う人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、eSIM対応機種か確認するときは、機種名だけで判断しないことが大切です。正確な型番、EID、eSIM追加項目、SIMロック、販売地域を順番に確認します。
また、端末メーカーがeSIM対応としていても、購入予定の海外eSIMサービスで利用できるとは限りません。そのため、メーカーの公式情報と海外eSIMサービスの対応条件は、分けて確認する必要があります。
この記事では、iPhoneとAndroidに分けて、eSIM対応機種の確認方法を初心者向けに解説します。
※本記事は2026年6月29日時点の公式情報をもとにしています。OSや端末の更新により、設定画面の名称が変わる場合があります。
eSIM対応機種か確認する方法は5つ

eSIM対応機種か確認するときは、次の5つを順番に調べると判断しやすくなります。
まずは、機種名と型番を確認します。なぜなら、同じシリーズ名でも、販売国や販売元によってeSIMの対応状況が異なる場合があるからです。
次に、端末の設定画面でEIDや「eSIMを追加」などの項目を確認します。ただし、設定項目が表示されているだけでは、特定の海外eSIMを利用できるとまでは判断できません。
最後に、メーカー公式の製品仕様と、購入予定の海外eSIMサービスが示す利用条件を照らし合わせます。
| 確認項目 | 確認する内容 | 判断するときの注意点 |
|---|---|---|
| 機種名・型番 | 正確なモデル番号を確認 | 同じシリーズでも仕様が異なる場合がある |
| EID | 端末情報などで表示を確認 | EIDだけでは特定サービスの利用可否を判断できない |
| eSIM追加項目 | SIM設定に追加項目があるか確認 | OSやメーカーによって名称が異なる |
| SIMロック | 他社のSIMを利用できる状態か確認 | SIMフリーとeSIM対応は別 |
| メーカー公式 | 個別の製品仕様を確認 | 日本版と海外版を区別する |
| eSIMサービス | 対応端末と利用条件を確認 | メーカー対応だけで判断しない |
まず機種名と型番を確認する
eSIM対応を調べるときは、商品名だけでなく、モデル番号や型番まで確認してください。
機種名とは、「iPhone 15」「Xperia 10 IV」「OPPO Reno5 A」など、一般向けに付けられた名前です。一方、モデル番号や型番は、販売地域や販売元ごとの端末を区別するための英数字です。
たとえば、同じ「Xperia 10 IV」でも、ソニー直販モデルと通信会社が販売したモデルでは型番が異なります。また、OPPO Reno5 Aにも、eSIM対応版と対応していない販売モデルがあります。
つまり、対応機種一覧に同じ機種名が載っていても、自分が持っている端末と型番まで同じとは限りません。
特に注意したいのは、次のような端末です。
中古端末では、以前の購入元や販売国が分かりにくい場合があります。そのため、商品の説明文だけで判断せず、端末の設定画面に表示される型番を確認しましょう。
また、「SIMフリー」と書かれていても、eSIM対応を意味するわけではありません。SIMフリーとは、特定の通信会社だけに利用を制限されていない状態を示す言葉です。
iPhoneがeSIM対応機種か確認する方法

iPhoneでは、機種名、モデル番号、EID、SIMロックを「情報」画面から確認できます。
ただし、同じiPhoneでも、販売された国や地域によって物理SIMとeSIMの仕様が異なる場合があります。そのため、「iPhone XR以降だから使える」と、機種名だけで判断しないことが大切です。
iPhoneの機種名とモデル番号を確認する

iPhoneの機種名とモデル番号は、次の順番で確認します。
「設定」→「一般」→「情報」
「機種名」には、「iPhone 15 Pro」などの一般的な製品名が表示されます。
一方、「モデル番号」には、最初にMなどから始まる番号が表示されることがあります。その番号をタップすると、Aから始まるモデル番号に切り替わります。
Aから始まるモデル番号は、iPhoneの販売地域や仕様を確認するときに役立ちます。Apple公式の「iPhoneのモデルを識別する」ページで、該当するモデル番号を照合してください。
EIDを確認する
EIDも、次の画面から確認できます。
「設定」→「一般」→「情報」
画面を下へスクロールすると、「EID」が表示されます。
EIDは、eSIMのプロファイルを保存・管理するeUICCを識別する番号です。通常は32桁で表示されます。
ただし、EIDが表示されていても、購入予定の海外eSIMを利用できるとは限りません。SIMロック、販売地域、OS、海外eSIMサービス側の条件なども確認する必要があります。
「eSIMを追加」が表示されるか確認する
iPhoneでは、次の画面にeSIMの追加項目が表示される場合があります。
「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」
端末の状態によっては、「モバイル通信を設定」や「モバイル通信プランを追加」と表示されることもあります。また、OSのバージョンや通信会社によって、画面名称が異なる場合があります。
「eSIMを追加」が表示されることは、確認材料の一つです。ただし、この項目だけで利用可能と判断せず、モデル番号と公式仕様も確認しましょう。
SIMロックを確認する
iPhoneのSIMロックは、次の順番で確認できます。
「設定」→「一般」→「情報」→「SIMロック」
「SIMロックなし」と表示されていれば、特定の通信会社だけに利用を制限された状態ではありません。
ただし、SIMロックがないことと、eSIMに対応していることは別です。
また、SIMロックと「SIM PIN」も異なります。SIM PINは、SIMカードやeSIMの不正利用を防ぐための暗証番号です。SIMロックを確認するために、SIM PINを変更する必要はありません。
iPhoneは販売地域による違いも確認する

iPhoneは、販売された国や地域によってSIMの仕様が異なります。
中国本土では、2026年6月29日時点で、iPhone AirとiPhone 17eがeSIMに対応しています。iPhone 17eはeSIMまたは物理的なnanoSIM、iPhone AirはeSIMのみでアクティベートする仕様です。
一方、香港・マカオでは、2枚のnanoSIMカードに対応するモデルと、eSIMに対応するモデルが混在しています。つまり、中国本土、香港、マカオを同じ条件として扱うことはできません。
また、米国で販売されたiPhone 14以降のモデルは、基本的に物理SIMトレイを搭載しないeSIM専用モデルです。さらに、日本で販売されるiPhone 17も、物理SIMカードに対応しないeSIM専用モデルです。
海外購入端末や中古端末を使っている場合は、機種名だけで判断せず、Aから始まるモデル番号をApple公式ページで確認してください。
AndroidがeSIM対応機種か確認する方法

Androidは、メーカー、機種、OSによって設定画面が異なります。そのため、Google Pixelの操作手順を、GalaxyやXperiaなどにそのまま当てはめることはできません。
まずは、「設定」内にある「デバイス情報」「端末情報」「スマートフォン情報」などから、正確な機種名と型番を確認してください。そのうえで、メーカーごとのSIM設定画面を調べます。
Google Pixelで確認する方法
Google Pixelでは、EIDを次の順番で確認できます。
「設定」→「デバイス情報」→「SIMのステータス」→「EID」
eSIMの追加画面は、次の経路から開けます。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」
その後は、「eSIMを設定」などの画面表示に従って進みます。
ただし、Pixelも販売国や通信会社によって条件が異なる場合があります。また、同じPixelシリーズでも、世代や販売モデルによって、物理SIMの有無や同時に利用できるSIMの組み合わせが異なります。
SIMロックについては、端末の購入元や通信会社の公式情報で確認してください。
Samsung Galaxyで確認する方法
Galaxyでは、正確な機種名やモデル番号を「端末情報」から確認できます。
eSIMの追加画面は、現在のSamsung公式案内では次の経路です。
「設定」→「接続」→「SIMマネージャー」→「eSIMを追加」
ただし、GalaxyシリーズのすべてがeSIMに対応しているわけではありません。日本向けモデルと海外向けモデルで、仕様が異なる場合もあります。
そのため、Samsung公式のeSIM対応情報だけでなく、使用している型番の個別製品ページも確認しましょう。通信会社から購入した場合は、通信会社が公開している対応端末情報もあわせて確認します。
Sony Xperiaで確認する方法
Xperiaは、同じ機種名でも、販売元によって型番やSIM仕様が異なる場合があります。
たとえば、Xperia 10 IVのソニー直販モデル「XQ-CC44」は、nanoSIMとeSIMに対応しています。一方、同じXperia 10 IVでも、販売元によって異なる型番が付けられています。
そのため、「Xperia 10 IV」という名前だけでは判断せず、XQ-CC44やSO-52Cなどの型番まで確認することが重要です。
型番は、機種によって「設定」→「デバイス情報」などから確認できます。画面名称が異なる場合は、Sony公式サポートで使用中の型番を検索してください。
SHARP AQUOSで確認する方法
AQUOSも、シリーズ名だけではなく、個別の機種と型番を確認します。
公式情報で確認できる例では、AQUOS sense10はnanoSIMとeSIMに対応し、DSDVにも対応しています。オープンマーケット向けモデルには、「SH-M33」という型番があります。
ただし、同じAQUOSシリーズでも、世代や販売元によって仕様が異なる可能性があります。
そこで、AQUOS公式サイトで機種名を検索し、「スペック」ページにある「SIM」の欄を確認してください。キャリア版を使っている場合は、通信会社の製品仕様も確認します。
OPPO・Xiaomi・Motorolaで確認する方法
OPPO、Xiaomi、Motorolaも、機種名だけで判断するのは避けましょう。
OPPO Reno5 Aでは、後からワイモバイルで「eSIM対応版」が販売されました。同じReno5 Aという名前でも販売モデルが分かれているため、型番や商品ページの「eSIM対応版」という表記を確認する必要があります。
XiaomiのREDMI Note 11 Pro 5Gは、日本向けモデルがeSIM対応である一方、グローバル版はeSIM非対応と公式FAQに記載されています。販売地域の確認が重要だと分かる例です。
Motorolaは、機種によってeSIMの対応状況が異なります。対応機種では、「設定」→「ネットワークとインターネット」内のSIM設定からeSIMを追加しますが、画面名称は機種やOSによって変わります。
公式サイトに明確な手順が見つからない場合は、無理に別機種の手順を使わないでください。メーカーまたは購入元へ型番を伝えて確認しましょう。
EIDがあるか確認する

EIDは、eSIMに関係する端末側の識別番号です。
よく似た番号としてIMEIとICCIDがありますが、それぞれ役割が異なります。
EIDが表示されることは、eSIM対応を調べるうえで重要な確認材料です。
ただし、EIDだけでは、SIMロックの状態、販売地域、海外eSIMサービスの対応状況までは分かりません。そのため、EIDを確認した後も、型番と公式情報の照合を続けましょう。
SIMロックが解除されているか確認する

SIMロックとは、端末を特定の通信会社のSIMだけで利用できるように制限する仕組みです。
SIMロックがかかっている端末では、他社が提供する海外eSIMを利用できない場合があります。
一方、SIMロックが解除されていても、端末自体がeSIM非対応であればeSIMは使えません。つまり、SIMロック解除済みであることと、eSIM対応であることは別の条件です。
国内では、2021年10月以降に新たに発売された端末は、原則としてSIMロックを設定せずに販売されています。ただし、中古端末、海外購入端末、以前に発売された機種などは条件が異なります。
iPhoneは、「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。
Androidは、メーカーや通信会社によって確認方法が異なります。設定画面で判断できない場合は、端末を購入した通信会社に型番やIMEIを伝えて確認してください。
なお、SIMロックとSIM PINは別です。SIM PINの入力を繰り返すと、SIMがロックされる可能性があります。SIMロックを確認するために、SIM PINを操作しないようにしましょう。
メーカー公式サイトでは個別の製品仕様を確認する

メーカー公式サイトでは、対応機種の一覧だけでなく、個別の製品仕様ページを確認することが大切です。
製品仕様では、次の項目を確認します。
検索結果に表示される短い説明だけでは、対象型番や販売地域が分からないことがあります。
そのため、検索結果の要約だけで判断せず、メーカー公式ページを開き、「仕様」「スペック」「SIM」などの欄まで確認しましょう。
購入予定の海外eSIMサービスでも確認する

メーカー公式でeSIM対応を確認した後は、購入予定の海外eSIMサービスでも確認します。
なぜなら、メーカーがeSIM対応としていることと、特定のサービスが動作対象としていることは別だからです。
海外eSIMサービスの公式サイトでは、次の項目を確認してください。
ただし、対応機種一覧に掲載されていないからといって、必ず利用できないとは限りません。サービスによっては、一覧がすべての端末を網羅していない場合があります。
判断できないときは、購入前にサポートへ問い合わせましょう。
問い合わせる際は、次の情報を伝えると確認しやすくなります。
eSIM対応でも使えないことがあるケース

端末がeSIM対応でも、利用条件が合わなければ通信できない場合があります。
たとえば、同じ機種名でも型番が違い、SIM仕様が異なるケースがあります。また、海外販売モデルでは、日本販売モデルとeSIMの対応状況が異なることもあります。
SIMロックがかかっている場合や、利用する海外eSIMサービスの対象外になっている場合も注意が必要です。
さらに、端末がeSIM対応でも、渡航先のネットワークや端末の対応周波数など、別の条件が関係することがあります。
つまり、eSIM対応端末であることは、すべての国やサービスで通信できることを意味するわけではありません。
eSIM対応機種を確認するときの注意点

シリーズ名だけで判断しない
「iPhone」「Galaxy」「Xperia」「AQUOS」などのシリーズ名だけでは、eSIM対応か判断できません。
同じシリーズ内でも、世代、型番、販売国、販売元によって仕様が異なります。必ず個別の型番を確認してください。
設定画面だけで最終判断しない
EIDや「eSIMを追加」が表示されることは、確認材料の一つです。
ただし、設定画面だけでは、SIMロックやサービス側の条件までは分かりません。メーカー公式と海外eSIMサービス公式も確認しましょう。
中古端末は購入元も確認する
中古端末では、国内キャリア版、メーカー直販版、海外版が混在しています。
可能であれば、購入時の商品ページ、箱、購入履歴などから、販売国と購入元を確認してください。SIMロックやネットワーク利用制限の状態も、販売店に確認すると安心です。
公式ページの注釈まで読む
製品名が対応機種一覧に掲載されていても、販売地域や通信会社による除外条件が注釈に書かれている場合があります。
記事や検索結果の見出しだけで判断せず、個別の仕様ページと注釈まで確認してください。
eSIM対応機種に関するよくある質問

EIDが表示されればeSIMに対応していますか?
EIDは、eSIM対応を確認するための重要な材料です。
ただし、EIDが表示されても、SIMロック、販売地域、OS、利用する海外eSIMサービスの条件までは確認できません。型番と公式情報もあわせて確認してください。
「eSIMを追加」が表示されれば利用できますか?
「eSIMを追加」が表示されることは、確認材料の一つです。
ただし、設定項目だけで利用できるとは判断できません。正確な型番、SIMロック、販売地域、海外eSIMサービス側の対応状況も確認しましょう。
SIMフリー端末ならeSIMに対応していますか?
SIMフリーとeSIM対応は別です。
SIMフリーは、特定の通信会社に利用を制限されていない状態を示します。物理SIMだけに対応したSIMフリー端末もあるため、製品仕様の「SIM」欄を確認してください。
iPhone XR以降ならすべてeSIMを使えますか?
販売地域やモデルによる例外があります。
中国本土、香港、マカオでは、モデルによって物理SIMとeSIMの仕様が異なります。また、米国販売モデルなど、物理SIMトレイがない機種もあります。
「設定」→「一般」→「情報」でモデル番号を確認し、Apple公式のモデル情報と照合してください。
Androidならどこを見れば確認できますか?
Androidは、メーカーや機種によって設定画面が異なります。
まず、「端末情報」や「デバイス情報」で機種名と型番を確認します。次に、SIM設定、EID、メーカー公式の製品仕様を確認してください。
Pixel、Galaxy、Xperiaなどでは操作手順が異なります。別メーカーの手順を、そのまま使わないようにしましょう。
中古スマートフォンでもeSIMを使えますか?
対応機種で条件を満たしていれば、中古端末でもeSIMを利用できる場合があります。
ただし、型番、販売国、SIMロック、ネットワーク利用制限、OSの状態を確認する必要があります。購入元が分からない場合は、モデル番号をメーカーや通信会社に伝えて確認してください。
eSIMを購入した後に非対応と分かった場合は返金されますか?
返金やキャンセルの条件は、海外eSIMサービスによって異なります。
インストール前とインストール後で条件が変わる場合もあります。そのため、購入前に公式サイトの返金規定を確認してください。
判断できない場合は、端末の型番を伝えて、購入前に問い合わせましょう。
まとめ|型番とサービス側の対応を購入前に確認しよう

eSIM対応機種かどうかは、設定画面を見るだけでは判断できません。
購入前に、次の順番で確認しましょう。
特に重要なのは、機種名だけで判断しないことです。
同じ機種名でも、販売国、通信会社、型番によってSIM仕様が異なる場合があります。また、メーカーがeSIM対応としていても、利用予定の海外eSIMサービスが対象としているとは限りません。
eSIMを購入してから確認するのではなく、型番とサービス側の条件を購入前に照合しておきましょう。そうすることで、非対応端末用のeSIMを選んでしまう失敗を減らせます。