『家で大画面の映画とか見れたらいいなあ』と思っている人は多いと思います。プロジェクターを買いたいけど種類がたくさんあってどれを買ったらいいかわからなかったりしますよね。『でも、大丈夫!』、ホームシアター歴15年の僕が『失敗しないプロジェクターの選び方』を教えます。
失敗しない家庭用プロジェクターの選び方
こんな流れでプロジェクターを選ぶと失敗しません。
- プロジェクターでやりたいことを明確にする。
- やりたいことが実現できるスペックを知る。
- 予算に合うプロジェクターをいくつか選定する。
- 製品レビューや口コミで低評価の内容をチェックする。
- 設置場所をイメージして他に購入が必要なものを考える。
1.プロジェクターでやりたいことを明確にする。
プロジェクターに興味がある人は、漠然と『大画面で映画を見たい』とかあると思います。でも、それだけでは買うべきプロジェクターを選ぶことができません。
プロジェクターを購入してやりたいことって大体下記の通りだと思います。
- 映画、ドラマ、アニメを映画館のような迫力で見る。
- 好きなミュージシャンのライブを臨場感あふれる環境で見る。
- 大画面でゲームをやりたい。
- ホームシアターを作りたい。
まず、やりたいことを明確にイメージすることが必要です。
そうすることでプロジェクターを選ぶ基準、つまり必要なスペックがわかるようになります。
2.やりたいことが実現できるスペックを知る。
色々と種類のあるプロジェクターですが、それぞれスペック(機能や性能)が違います。やりたいことが実現できる機能や性能があるかどうかが重要です。最低限カタログ等で確認しておきたいスペックは以下のものです。スペックリストの箇条書きを見て難しいと思われた人もいるかと思いますが、分かりやすく説明していくので安心してください。
- 投影方式
- 画面解像度
- 接続端子の種類
- WIFI接続 アンドロイド搭載(有無)
- Bluetooth接続(有無)
- スピーカー(有無)
- 焦点距離
- 画面補正機能
投影方式
3種類ありますがどれを選んでも問題ないです。予算に余裕があれば高画質なLCOS方式ですが、液晶方式もDLP方式もそれなりに高画質です。
- LCOS方式(高級機種に採用されている高画質が特徴)
- DLP方式(液晶方式に比べコントラストが高く黒色の表現が良い、
最近の機種はほとんど気にならないレベルですが
レインボーノイズが見えることがある) - 液晶方式(DLP方式に比べ色表現が良い、ドットの格子が見えやすい)
画面解像度
画面の解像度は大体下記の4つになります。これはプロジェクターの価格に大きく影響します。
- 8K画質(7680×4320)
- 4K画質(3840×2160)
- ハイビジョン画質(1920×1080)
- ハイビジョン画質未満
これからしばらくは、ハイビジョン画質が主流だと思うので通常はハイビジョン画質で十分です。でも、オリンピックを高画質で見たいと考えている人やAmazonプライムビデオの4K映像を見たいと考えている人は4K画質でもいいかもしれません。ハイビジョン画質未満では大画面にすることで粗さが目立ってしまうためおすすめしません。あと8Kですがプロジェクターが200万円くらいするので初心者は安くなるまで待った方がいいです。放送も今のところNHKくらいで楽しめるコンテンツが少ないです、現在はマニア向けです。
接続端子の種類
- VGA端子
- コンポジット映像端子
- S端子
- コンポーネント映像端子
- D4端子 720p
- D5端子 1080p
- HDMI(1.2)2K60p
- HDMI(1.3)4K30p
- HDMI(1.4)4K30p
- HDMI(2.0)4K60p
- HDMI(2.1)8K60p
今の主流はHDMI端子で映像と音声を同時に送ることができるものです、 HDMI端子があるプロジェクターを選んでください。それ以外の端子はやや古めの規格なのです。古いゲーム機やパソコンをつなげたいという理由だけで古い端子を実装している古いプロジェクターを買わない方がいいです。理由は簡単でHDMIに変換できるコンバーターが売っているからです。
※HDMI端子の接続ケーブルについてですがハイビジョン画質であればHDMIスタンダード、4Kを見る場合はHDMI(2.0)対応ケーブル、8Kを見る場合はHDMI(2.1)対応ケーブルを購入する必要があります。
WIFI接続 アンドロイド搭載(有無)
アマゾンプライムやNetflixを見たい人
Youtubeを見たい人
Bluetooth接続(有無)
無線でヘッドホンやスピーカーをつなげたい人
スピーカー(有無)
実装していれば別途購入が不要になる。
焦点距離
短焦点レンズかどうか、要するに短い距離で大きい画面を表示できるかどうかということ。100インチや120インチでと考えている人は部屋が狭いとそのサイズに必要な投射距離を取れないことがあります。
画面補正機能
台形補正やピント自動調整があるかどうか、これは普段プロジェクターをしまっていて使うときに設置、調整するという使い方をする人には便利な機能です。大半のプロジェクターはスクリーンの正面から投射しないといけません、実はこれが問題で視聴する位置も当然スクリーンの正面で見たいですよね、でもプロジェクターとスクリーンの間で見ようとすると自分の体でプロジェクターの投射を遮ってしまいます。これを解決する方法は3つあります。1つ目はプロジェクターの後ろから見ることです、ただ、これはスクリーンから離れすぎてしまううえに目の前のプロジェクターの冷却ファンの音が気になります。2つ目はプロジェクターを天井に取り付けることです、これは一番理想的な設置方法です。これの問題点は、取り付けがむずかしいということです。天井が石膏ボードではネジが抜けてしまうため取り付けられません、マンションではこれが多いです。3つ目は、右横とか左横とか斜めから投射することができる(その補正機能がある)プロジェクターを選ぶことです。これの問題点は斜め横から投射できる機能を持つプロジェクターは少ないということです。
3.予算に合うプロジェクターをいくつか選定する。
人それぞれ想定している予算は違うと思いますが、大雑把に分けるとこんな感じです。
20万円以上 | 非常に高価なプロジェクター(LCOS方式) + その他必要な機材 |
20万円以下 | 結構いいプロジェクター(4K対応とか) +その他必要な機材 |
10万円以下 | いいプロジェクター +その他必要な機材 |
2万円以下 | 格安プロジェクター +その他必要な格安機材 |
『楽天』でプロジェクターを見てみる。
※1万円程度で売っている格安プロジェクターですが、コストパフォーマンスは非常に高いですが、失敗する可能性も大きいので購入する際は注意すること。
4.製品レビューや口コミで低評価の内容をチェックする。
買う予定のプロジェクターについては必ずレビューや口コミを見てください。特に低評価している人のコメントを読むことで失敗を事前に防げたりします。
レビューや口コミは主観的意見なのか客観的な事実かを見極めながら読むようにしましょう。
5.設置場所をイメージして他に購入が必要なものを考える。
プロジェクターと一緒に購入したほうがいいものです。テレビと違って本体を買っただけで見れるわけではありません、他にも必要なものがあります。
- 『スクリーン』 これは画面を映すものです、安いものでいいです(壁紙が白で投射できるのであれば代用可能)。
- 『電源ケーブルの延長コード』 付属の電源ケーブルの長さは1.5m~2mくらいです。
- 『HDMIケーブルの長いもの』 blurayプレーヤーやディーガに接続する場合設置場所によっては付属品では短い場合がある。
- 『スピーカー』(プロジェクター本体についていることがあるけど音が良くないことが多い)
- 『ヘッドホン』(大音量で映画やライブ映像を楽しみたい人は必須、サラウンド対応のヘッドホンもあるので要検討)
- 『AVアンプ+サラウンド用スピーカー』 ホームシアターを作る人は必須です。サラウンド本当にいいです。
よくある失敗例
よくある失敗例を書きます。
- 付属品のケーブルだと長さがたりない/付属していない。
必要な長さを巻き尺で測って購入する。 - 思った以上に冷却ファンの音がうるさい。とくに深夜の静かな時間帯。
- アマゾンプライムやNETFLIXを見たかったがネットワーク接続機能がなかった。
- 120インチにしたかったが投射距離がたりなかった。
- プロジェクター以外にスクリーンやスピーカーが必要なことを考えていなかった。
- 買う前は画質はこだわっていなかったけど大画面にすると粗さが目立って気になる。
- 部屋を暗くしなくても見れると思っていた。
- 前世代のあこがれだった超高級品が中古で激安だったので買ってみたけど。。。(´・ω・`)接続端子の規格が古いのしかないよ。
- 1万円位のプロジェクター(中国製)でコスパがいいのがあったので買いました、初期不良だった。
- 電気屋でほしいプロジェクターの実際の画像を見に行ったけど、超ハイスペック機器と比較してしまい購入の決断が鈍った。
- 4K対応のプロジェクターを買ったけど4Kのチューナーがなかった。
- プロジェクターを買う前に奥さんに相談してしまった。
まとめ
やりたいことを明確にして、それが実現できるスペックをもったプロジェクターを調べて買うことです。
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